サクセスより、シューティングゲーム『ソニックウィングス リユニオン』が5月29日にPC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ/アーケード(APM3)で発売・稼働されます。
本作はかつてビデオシステムが1990年代に展開していた歴史あるシリーズを約27年ぶりに復活させた完全新作です。個性的なキャラの掛け合いを楽しみながら世界各地を飛び回り、縦長画面・縦スクロールでさまざまな兵器と戦うというシリーズの遺伝子を色濃く受け継ぎつつも、さまざまな進化を遂げた「正統新作」となっています。
本記事では、『ソニックウィングス リユニオン』の濃密なシューティング体験要素や、本作のベースになっている1作目の要素を振り返りながら要チェックポイントを紹介していきます!
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最新作『ソニックウィングス リユニオン』の見どころは?
まずは、最新作となる『ソニックウィングス リユニオン』の新作としての見どころを発表会の内容を交えてお届け。
27年ぶりとなる最新作はしっかりとファンが喜ぶような正統続編となっており、サウンドに細井そうし氏、キャラクターデザインに六鹿(ナントカ)文彦氏、デザイン協力に横山浩子氏、アドバイザーに中村晋介氏と当時のオリジナルスタッフが関わっています。再集結したオリジナルスタッフを『コットンロックンロール』などで知られる長友慎也氏が開発プロデューサーとしてまとめあげています。

ストーリーは、過去作に登場した未知のテクノロジーで軍事兵器を掌握する謎の組織「ファタ・モルガナ」が復活し、世界を脅かしているというところから始まります。この危機に国際秘密救助隊「プロジェクトブルー」が立ち上がり、さまざまなパイロットが戦いに身を投じることに――。


キャラクターは総勢10名(基本8名+隠し2名)おり、それぞれこの戦いに参加した理由は異なります。キャラデザは過去作と同様ですが、六鹿氏の作風の変化により、やや丸みが感じられるデザインになっているのも注目ポイントです。真尾まお可愛すぎる……。
参戦キャラは以下の通りです。搭乗機体が現実の機体をモチーフにしているのも特徴ですね。
キートン(PBF22)
グリンダ(PBA10A)
緋炎(PBF2SKAI)
真尾まお(PBF15J)
コウフル(PBSAA39)
ホワイト卿(PBF35)
ホワイティ(PBX29A)
チャイカ&プーシカ(PBIL102)
北白川 小桃(AOUSAGI)※ビデオシステム『ラビオレプス』からゲスト参戦
犬福(ラブミーテンダー)※ビデオシステム『クイズ&バラエティすくすく犬福』からゲスト参戦
ステージは東京やアブダビ、フロリダやバルセロナなど全8つで、世界各地を飛び回るというゲーム進行もしっかりとシリーズ作の伝統が受け継がれています。

ちなみに、過去作においてはキャラ同士の掛け合いをみるには2人プレイが必須でしたが(1人プレイでは1人セリフだけだった)、今作ではお供にするキャラを選べる「僚機システム」が搭載。一緒にプレイする相手がいなくともキャラ同士の掛け合いが楽しめます。僚機が持つボム(スペシャルウェポン)も使用できるというお得なシステムです。

すべての掛け合いを見ようとすると、かなりのボリュームがあります。掛け合いはいずれもどこかゆるい雰囲気で、くすっと笑えるものが多いので、ぜひ全部を見届けたい!と感じさせてくれます。また、クリア後には(ある意味)衝撃的な展開が待ち受けています。

今回『ソニックウィングス』が復活する背景には、サウンドを手掛ける細井そうし氏による活動が大きく寄与しています。まず細井氏のゲーム音楽ライブ「ゲースキ!」にて歌手のSUZUKAさんに真尾まおの楽曲歌唱&コスプレをしてもらい、そのレポート記事がSNSを中心に大きな反響がありました。その盛り上がりを受けてシングルCDが制作され、これも人気を集めたことから、徐々にゲームの新作を作るための熱気が高まっていったのです。
そんな細井氏がリードして開発した3つのサウンドモードは非常に大きな見どころです。細井氏全作曲による通常プレイ用のBGMはパワーアップやボスなどの状況に合わせてシームレスに音楽が変化する「インタラクティブミュージック」が取り入れられている「メイン」モードのほか、数々のゲーム作曲家やバンド、ボカロPなど過去作の曲をアレンジした「アレンジサウンド」モード、歌手のSUZUKAさんが10曲以上を歌い上げるゲーム全編ボーカル入りの「真尾まおアタック」モードの3種類が楽しめます。キャラの掛け合いとあわせて、何周もプレイする価値のあるコンテンツ量となっています。
ボーカル曲にはなんと、STGのBGMとして聞いたことがない「カラオケモード」も搭載しています。作曲の細井氏とテーマ曲を歌うSUZUKA氏が「ゲーセン地方巡業」を企んでいるというウワサも……詳しくは次回の記事でお伝えします!
■「アレンジBGMモード」参加アレンジャー
O.T.K.(ゲームミュージック&テクノバンド)
Fantom Iris(ゲームミュージックバンド)
細江慎治(作曲家)
ヨナオケイシ(作曲家)
WASi303(作曲家)
谷口博史(作曲家)
藤野由佳&谷岡久美(アコーディオン奏者・作曲家)
たかぴぃ(ボカロP)
EHAMIC(作曲家)
細井そうし(作曲家)
本作はPC(Steam)やPS5/PS4※/ニンテンドースイッチといった家庭用に加え、全国各地のゲームセンターに設置してある「ALL.Net P-ras MULTI バージョン3(APM3)」筐体向けにも同日に配信されます。ゲーセンで気軽に遊んだ後に気に入ったら家庭用を買うもよし、家庭用で鍛えてゲーセンで腕自慢をするもよしと、いろいろな遊び方ができますね。
※PS4版はダウンロード専売で2025年初夏発売予定。
『ソニックウィングス』シリーズ独自の魅力とは

ここで改めてシリーズの歴史とその魅力を解説していきましょう。『ソニックウィングス』シリーズは、かつてビデオシステムが展開していた縦スクロールSTGです。1992年にアーケードで登場し、その後1998年発売のNINTENDO 64『ソニックウィングス アサルト』まで続きました。
シリーズが展開されていたのは6年間と短い期間でしたが、秀逸なゲーム内容が当時のアーケードゲーマー・STG好きの心を掴み、移植作を含めて7作品も発売されました。

シリーズに共通する大きな魅力は、「キャラクター」を押し出している点です。太めな眉がチャームポイントのアイドル「真尾まお」や双子のロシア娘「チャイカ&プーシカ」、白ひげがクールな「ホワイト卿」や関西弁を喋るイルカ「ホワイティ」など、魅力と個性が詰まりまくったキャラクターが揃っています。
それまでのSTGは自機が主役であることが多く、キャラクターが登場するとしてもマニュアルやエンディングに少しだけという扱いも珍しくありませんでした。しかし本作ではキャラ選択や、ステージクリア後の掛け合いなど、アーケード作品として当時の格闘ゲームから影響を受けた要素をSTGに取り入れることで、過去にない“キャラ推し”がしやすい作品を実現したのです。
『リユニオン』でももちろんそこは健在で、基本8人+隠し2人の合計10人ものキャラを使用可能。単機プレイでのセリフに加え、僚機システムを使って見られる掛け合いを考えると、非常に多くのセリフパターンが楽しめます。

もちろん見た目だけではありません。パワーアップで3-WAY射撃になったり、誘導ミサイルが撃てるようになったりと、キャラが乗っている機体はそれぞれ射撃感や性能が異なります。中には、普通の弾がV字に発射され、中央はミサイルが発射されるという癖の強いものも……。
他のSTGでいうところのボムにあたる「スペシャルウェポン」も存在し、時を止めたり、弾をクルッと避けて大爆撃を行ったり、なぜか巨大マトリョーシカが出てきて敵機を破壊してくれたり!? 緊急回避的に使えるのはもちろん、ボス戦などここぞというときの攻めとしても活用できます。

キャラの組み合わせによる掛け合いの違いや、プレイ感の異なる機体が揃っていることにより、何周でも飽きずにプレイできてしまうのが本シリーズの魅力といえるでしょう。
また、遊びやすい難易度やレベルデザインも筆者がお気に入りのポイントです。シリーズ全体として難易度の上げ方が巧みで、すぐにパターンを覚えて対処できる序盤から、ある程度うまく避ける必要がある中盤、適切に敵を減らして被弾リスクを減らす必要のある終盤と、上達しやすい作りになっています。

1ステージも短いので、サクッと覚えてテンポよく攻略できることも止め時を見失うほどに熱中させてくれるポイントです。前半はほどよく爽快に攻略できて、後半はしっかりと弾避け能力が必要になるなど、しっかりと上達が求められるレベルデザインも素晴らしいです。
最新作『ソニックウィングス リユニオン』の開発元はサクセスに変わっていますが、こうした魅力は見事に健在。現代技術を詰め込んだサウンド面へのこだわりや新しいキャラクターデザインなど、新作だからこその見どころも満載です。
1作目『ソニックウィングス』から『ソニックウィングス リユニオン』につながる進化点


記念すべき第1作がリリースされた1992年は、STGにとってやや苦境と言える時期でした。当時のゲームセンターでは『ストリートファイターII』(1991)をはじめとした格闘ゲームが盛況を見せており、トレンドとなるジャンルが置き換わっていたのです。
しかし本作では、『ストII』などからインスパイアされた個性的なキャラとその掛け合い、実在の戦闘機をモチーフとした性能の異なる機体や、世界各地を飛び回る設定などを利用し、STGとして強い個性を持った作品に仕上げることに成功しています。


初代『ソニックウィングス』の登場キャラは基本が4人、2P専用が4人の計8人。後に人気が火がつきシリーズの顔となる「真尾まお」は2P専用として登場しています。このあと全作品に欠かさず登場する愛すべき存在となります。他にも、「緋炎」や「キートン」、「ホワイト卿」や「コウフル」など最新作に登場するキャラのうち5人がすでにここで登場します。

本シリーズは初代からすでにひとつの完成形を見せており、ステージは程よい長さと難易度に仕上がっていながらも、素早く飛んでくる弾や、後半の敵の猛攻など時折ピリリと辛い部分もあり、と非常に引き締まったゲームに仕上がっています。

『リユニオン』ではやや抑えめになりましたが、終盤のステージでは過去作を感じさせる高難度な場面もあり、難易度の上げ方のひとつとして取り入れられています。


ビジュアル面においては過去作は主にドット絵であり、進化はゆるやかでしたが、『リユニオン』では3Dへと大きな進化を遂げています。N64『ソニックウィングス アサルト』はフル3Dのフライトシューティングになりジャンルごと変わりましたが、今回はシリーズが本来持っていた味を保ちつつ、3D化に成功しているというわけです。
2DSTGでは安易に3Dグラフィックを採用すると弾が見えづらくなるという問題がありますが、『リユニオン』では弾の色使いや描きこみすぎない背景などでその課題をクリアしており、過去作と変わらず快適なプレイ感覚を味わえます。それでいて、エフェクトがきらびやかになり迫力が増しているなど、3Dになったことでの魅力もあります。
ビジュアルが特に映えるのは、東京オリンピックの会場にもなった国立競技場からボスが登場するシーンです。実は1作目の東京ステージでは、当時新しかった東京都庁をビームで突き破ってボスが登場するシーンが描かれていました。『リユニオン』ではより時事性の高いドーナツ状の建造物の中央から突然ビームが放たれるのでこれまた衝撃的です……!
最新作『ソニックウィングス リユニオン』は5月29日発売!
シンプルかつ程よい難易度で遊びやすく、世界各国を回るというワクワクするゲーム展開がある。個性的なキャラクターがたくさん登場し、BGMもクール。時折展開されるナンセンスなギャグもくすっときちゃう。そんなシリーズの「らしさ」や「魅力」は、約27年のブランクが空いた最新作にも色濃く受け継がれています。

次回の記事では、最新作の詳しい内容をプレイレポを交えてお届け予定!5月2日から5月6日にかけて「高田馬場ゲーセン ミカド in オアシスプラザ」にて行なわれたロケテストの様子もお伝えします。お楽しみに!
たくさんの個性があって、誰でも遊びやすいシューティング『ソニックウィングス リユニオン』は、PC(Steam)/PS5/PS4※/ニンテンドースイッチ/アーケード(APM3)向けに5月29日に発売/稼働予定です。PS5版、ニンテンドースイッチ版は豪華特典が付属する限定版も用意されています!さらに対象店舗では独自の店舗特典も手に入りますので是非チェックしてください。
※PS4版はダウンロード版専売。2025年初夏発売予定。

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