パリィ&ドッジ!ドラゴン!メカバトル!『DOOM: The Dark Ages』は要素もりもりなアクションFPSの超進化系だ【先行試遊レポート】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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パリィ&ドッジ!ドラゴン!メカバトル!『DOOM: The Dark Ages』は要素もりもりなアクションFPSの超進化系だ【先行試遊レポート】

『Eternal』より面白い……のではなく、『Eternal』までとは違う方向性の面白さ。

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パリィ&ドッジ!ドラゴン!メカバトル!『DOOM: The Dark Ages』は要素もりもりなアクションFPSの超進化系だ【先行試遊レポート】
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FPSというジャンルを確固たるものにしたジャンルの始祖的シリーズ『DOOM』の最新作が、ついに2025年5月15日に発売されます。この最新作を超楽しみにしていた筆者は、発表イベントのたびに「今回来るかな……。もしかしたら、『Quake』のリブートっていうパターンもあるかな……」とドキドキしていましたが、正式発表された際は大いに湧きました。

そしてこの度、なんと香港のマイクロソフトオフィスにて『DOOM: The Dark Ages』を先行で試遊させていただく機会を得ました。ワクワクしながら香港へと旅立ち、ウッキウキでデーモンたちをボコボコにしてきましたよ!

本記事では、先行試遊からわかったことやプレイの感触をお届け。今回の試遊版は一部要素が削られているため、製品版とは異なる箇所があります。また、内容はキーボード・マウスでのプレイに基づいています。

今度のドゥームスレイヤーは…「武器」そのもの!?

本作の物語は、2016年リブート版『DOOM』の前日譚です。これまではSF色の強かった本シリーズですが、今作ではSF味を残しつつもダークファンタジーな要素を多く取り入れ、全体として暗黒な雰囲気に仕上げています。

今作におけるドゥームスレイヤーは、神々と王たちといった上位存在の「武器」として扱われる存在で、マインドを操ってデーモンに対する憎しみのみが発現した、まさに人間兵器。持ち前の身体能力と強力な武器を活かし、デーモンたちを皆殺しにしていきます。

過去作の物語は、主に自分でコーデックスを読むことで理解するというのが主でしたが、今回はカットシーンの割合を増やすことで誰でもわかりやすくなっています(コーデックス自体は健在です)。

なお、本作は前日譚であるため、過去シリーズの予習は必須ではありません。『DOOM』シリーズをほぼ全作遊んだ筆者でも本作の設定には「なにそれ…知らん…」となっているので、これまでのシリーズをプレイしたことがなくても問題なく楽しめます。

ただ、これまでの傾向から考えると、しっかり物語を追っている人に向けた激熱な展開があるかもしれませんし、そもそも過去作はどれも面白いものばかり。「ちょっと興味あるな」という人は、ぜひ新作前に予習を!!

戦闘は近接や「シールド」によるパリィ重視に!でも「ソウルライク化」はしてないし、自分からガツガツ攻められる

今回の試遊では、本編から切り出した4つの要素を体験できました。その中から、特に印象的だった3つの要素をご紹介します。

本シリーズの要は、なんといっても戦闘。リブート版以降の『DOOM』シリーズといえば、やはりアドレナリンがみなぎるアクション満載の戦闘が最大の魅力です。本作でもベースとしては「アクションの気持ちよさ」を守っています。しかしながら、前作『Eternal』をただ進化させたのではなく、新たな方向性を目指して作られています。

まず武器としては、ショットガンやアサルトライフルといったオーソドックスなものに加え、エネルギーシールドを破壊できる銃や、頭蓋骨を砕いて水平の広範囲に攻撃する「パルヴェライザー」といったユニークな銃が存在します。それぞれ敵やシチュエーションによって変えることで効率的に攻略できるという部分は、初代『DOOM』からこの最新作でも変わっておらず、使い分けの楽しさを味わえます。

そして本作で重要となるのは、シールドを使った近接戦闘です。ひとつめのアクションは、右クリックを押しながら敵をロックオンし、左クリックを押すことで瞬時に狙った敵のところに近づき、シールドバッシュ。範囲攻撃を繰り出せるため弱い敵を一掃できる強力なアクションです。一方、耐久力の高い敵にはそれほど有効ではありません。

ストーリーを進めてシールドに鋸刃が付いた「シールドソー」状態になると、耐久力の高い敵にも有効に。シールドソーを投げて刃を食い込ませることで一時的に動きを止めることができ、他の敵に対処する時間を作り出すことができます。

例えば、脳みそにタレットがついた敵「アラクノトロン」は激しい銃撃でじわじわHPを削ってきますが、シールドソーで動きを止めれば一時的に銃撃を止めて他のザコ敵に対処できるといった具合。「倒す順序を考える」という遊びに、新たな拡張性をもたらしているというわけです。

シールド投げは他にも重要な場面があります。本作における敵のシールドやアーマー、一部仕掛けの金属には「金属加熱」という概念があり、ある程度ダメージを与えると真っ赤に変色してきます。そこにシールドを投げることで金属を破壊でき、防御力をぐんと下げたり、仕掛けを動かすことができます。道具ひとつとっても、これほどバリエーション豊かなのには素直に驚きました。

そして、シールドといえば「パリィ」も大事。「パリィは敵の攻撃を待ってしまうから、『DOOM』のハイスピードアクションとは相性が悪いのでは?」という懸念を抱く人もいるかもしれません。しかし、そこもちゃんと考えてあるのが本作。パリィはすべての攻撃ではなく、緑色のエフェクトがかかった一部攻撃にのみ可能となっており、近接攻撃をパリィすると少しの間よろめきが発生、遠距離攻撃をパリィすると弾を跳ね返してダメージを与えるといった報酬があります。

現代のアクションでは基本的にパリィをして生まれた隙に攻撃を叩き込むといった待つ→攻撃を繰り返すデザインのものが多いですが、本作は一部の攻撃にすることで、スピードを落とすことなく、単に「反撃できたら気持ちいい要素」にとどめています。

前作は空中ダッシュでしたが、本作では地に足をつけてスプリントできるようになっていたり、『Eternal』のジャンプアクション要素は抑えめになっていたりといった点が印象的でした。前作がエクストリームぴょんぴょんアクションだったとすれば、本作は地に足ついた、良い意味で泥臭さのあるアクションとなっています。

単純に「最新作が一番おもしろい」というタイプではなく、シューター要素とアクション要素が程よいバランスの2016年版、ジャンプアクションや切り詰めたリソース管理が忙しくて楽しい『Eternal』、地に足ついたパリィ&ドッジ重視の『The Dark Ages』と、プレイヤーによって好みが分かれそう。もしかしたら、本作をプレイする人の中には「前作のほうが良かった」と感じる方がいるかもしれません。

しかしそれは本作が劣化したのではなく、新たな方向性を切り開こうとしているが故。筆者は老舗シリーズである『DOOM』が最新作でも絶えず進化を続けていることが嬉しく感じました。

一方で、2016年版以降の目玉アクションだったグローリーキルの重要性はかなり減ったように思えます。近接攻撃(Eキー・チャージ式回数制限付き)で倒すと弾薬がドロップ、プレイヤーの体力が少なくなると敵からの回復がドロップといった仕様になっていますが、グローリーキルを決めることならではのメリット報酬はおそらくほとんどありません。また、グローリーキル時の特殊アニメーションも少なくなっているように見受けられました。

本作のアクションが気持ち良いことには変わりありませんが、それでもやはりグローリーキルの気持ち良さとは別物になっているのは事実。ここはシリーズファンにとって賛否が分かれるポイントかもしれません。

ドラゴンにメカ!?ダイナミックすぎる新要素でバラエティ豊かに

そして、本作の新要素であるアトランとドラゴンの操縦パートは、どちらもこれまでの『DOOM』からは想像もつかない新鮮さがありました。アトランは巨大な有人メカとなっており、『Eternal』にも背景の演出として登場しましたが、ついに今回プレイヤーが操縦できるようになりました。

アトランの操縦やバトルは「ダイナミック」そのもの。人間サイズの建物をとにかくぶっ壊しまくり、巨大なデーモン「タイタン」と拳で殴り合い……と、そのさまは怪獣映画のよう。アクションとしての楽しさも忘れておらず、敵の攻撃をジャストドッジ(回避)することで、画面中央の円形ゲージが溜まっていきます。これが溜まり切ると必殺技を繰り出し、タイタンにトドメを差すことができます。

「もはやFPSじゃなくて肉弾戦じゃねーか!」とも思いましたが、後半ではしっかりマシンガンも登場。ジャストドッジでマシンガンの回転が全速力になり、超高速で撃ちまくることも可能で、かなり爽快感抜群なパートでした。

ドラゴンパートでは、サイバーな赤い羽根をつけたメカメカしいドラゴンに乗り、銃を撃ちながら空を飛んだり浮遊船と戦ったりします。建物や岩場の隙間をスイスイとくぐっていく感覚はこれまでの『DOOM』にはなかった感触で、とても新鮮に感じられます。

このパートもジャストドッジ重視で、敵が出してくる緑色の弾をギリギリで避けることで強力な弾を射撃可能になり、素早く敵を倒せます。浮遊船との戦闘では、船体の砲台や防衛装置を破壊することで船内部に入ることが可能に。内部では通常と同様の戦闘が始まり、最深部のコアを破壊すれば墜落させることができます。

クールにマップを飛び回るパートといつも通り爽快にデーモンたちをなぎ倒していくパートを繰り返すことが、ゲームプレイのアクセントになっています。空を翔け、エリア一体のデーモンを血祭りにあげていく体験は本作の醍醐味です。


ここまでゲームの要素を振り返ってみると、やはり本作は「ジャストドッジ」と「ジャストパリィ」が重要視されているように感じます。現代アクションゲームのトレンドではありますが、『DOOM』らしいガツガツ攻められる楽しさも忘れておらず、非常に好印象な試遊でした。アトランとドラゴンのパートも過去作からは良い意味でギャップのある新要素となっており、驚きをもって楽しめました。

『DOOM: The Dark Ages』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに5月15日発売予定です。ゲームサブスクサービス・Xbox Game Pass UltimateおよびPC Game Passにも対応します。


DOOM: The Dark Ages -PS5
¥7,918
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:みお,編集:TAKAJO

ライター/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。ちなみに好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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