気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Aarne "MekaSkull" Hunziker氏が開発し、PC/Mac/Linux/PS5/PS4/Xbox One/スイッチ向けに1月26日にリリースされた8bitサイバー忍者アクション『Cyber Shadow』開発者へのミニインタビューをお届けします。
PC版はYacht Club Games、国内コンソール版はインティ・クリエイツがパブリッシング。本作は、人工生命体に支配された8bitテイストの世界を舞台に、長き眠りから目覚めたサイバーな忍者が世界破滅の謎を解き明かすべく奮闘する2Dアクション。練りこまれたレベルデザイン、美麗なドット絵、12体以上のボス、成長要素、ハードな世界観やストーリーが特徴です。日本語にも対応済み。
『Cyber Shadow』は、1,980円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Aarne "MekaSkull" Hunziker氏(以下Hunziker氏)皆さん、こんにちは!本作の開発をしたAarne "MekaSkull" Hunzikerです。レトロゲームとクルマの熱狂的なファンです。私はめちゃくちゃ難しいゲームのような、一般的なものとはちょっと異なるゲームや、ロータリーエンジンのような変わったエンジンを積んだクルマが好きです。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Hunziker氏本作の開発は5年前、ゲーム開発について学ぼうと思った時に始まりました。このプロジェクトが進めば進むほど次第に複雑になっていき、結局トレーニング用のプロジェクトではなくなり、一本のゲームになってしまったのです。私自身がゲーム開発、グラフィック、サウンドエフェクトについて知れば知るほど、本作はより複雑になっていったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Hunziker氏本作はとてもシンプルなゲームとしてスタートします。昔のファミコンゲームのように、「ジャンプ」と「斬る」ことしかできません。しかし新しいスキルを習得することで、アクションの幅が広がり、スピードも上がり、現代のアクションゲームのようになっていくのです。すべての能力を解放すると、スタート時とはまったく異なるゲームプレイになりますよ。本作自体が私のスキルによって進化したように、シャドウ(プレイヤーキャラ)も進化するのです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Hunziker氏本作は、『特救指令ソルブレイン』『闇の仕事人 KAGE』『バットマン』と言った、多くのファミコンゲームから影響を受けています。「バブルガムクライシス」「電脳都市OEDO808」と言った80年代や90年代のアニメからも大きな影響がありました。本作は主に80年代、90年代の多くのSF作品を参考にしています。「ロボコップ」や「ターミネーター2」もクールですよね。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Hunziker氏ありました。特に、自宅で作業をしているとどんどん孤独に感じてしまうというのが大きかったです。また、実際に目の前で本作のテストプレイをしてもらう機会もなく、プレイの様子やそのリアクションをリアルタイムで見ることが叶わなかったのです。もちろん、本作のリリース時にパブリッシャーと一緒にパーティーを開くこともできませんでした。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Hunziker氏大丈夫です!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Hunziker氏忍者の気持ちになり、全力で本作の任務に挑んでください。私が本作の開発を楽しんだのと同じぐらい、皆さんには本作を楽しんでいただけると嬉しいです!
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。